キングダム合従軍編は何巻から何巻?単行本とアニメ対応を徹底解説
週刊ヤングジャンプが生んだ至高の中華戦国大河ロマン『キングダム』において、連載開始から現在に至るまで読者投票やコミュニティ議論で圧倒的な支持を集め続ける屈指のエピソードが「合従軍(がっしょうぐん)編」です。超大国・楚を筆頭に趙・魏・燕・韓の五国連合軍が秦へ一斉侵攻し、国家滅亡の危機に瀕した秦軍が国境要塞・函谷関と王都手前の小都市・蕞(さい)で繰り広げた死闘は、まさに作中最大のカタルシスを描き出しました。
コミックスを大人買いして一気に読み直したい方や、アニメ版から原作へ合流したいファンにとって、最初に気になるのが「合従軍編は何巻から何巻までなのか」という正確な区切りでしょう。本稿では、原作単行本の開始・完結巻数と話数の一覧、TVアニメ第3期との精緻な対応状況をはじめ、あらすじ、激戦を彩った名言、戦死した武将一覧、李牧の敗因分析までを徹底的に整理してお届けします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:合従軍編の原作コミックスは第24巻(第257話)から第33巻(第356話)までの全10巻(計100話)で完全収録。
- 要点2:TVアニメでは第3期(全26話)が丸ごと合従軍編に対応しており、函谷関の攻防から蕞の防衛戦まで余すところなく映像化。
- 要点3:麃公や張唐らの壮絶な死、蒙武対汗明の一騎打ち、嬴政の民衆鼓舞など、作品の最高到達点と呼ばれる名場面が凝縮。
【徹底整理】キングダム合従軍編は何巻から何巻まで?単行本・アニメ対応表
結論から申し上げますと、原作漫画におけるキングダムの合従軍編は単行本第24巻の第257話から、第33巻の第356話までの全10巻にわたって展開されます。ページ数にして約2000ページ、話数にして実に全100話という長大なボリュームで描かれた超巨編です。
物語の起点となるのは、第24巻第257話「破滅の兆し」です。突如として秦国東部国境に集結した他国の圧倒的な軍勢に対し、秦首脳陣が激震するシーンから幕を開けます。そして函谷関での総力戦、李牧の奇襲による王都目前の危機「蕞の攻防戦」、論功行賞を経て宴が開かれる第33巻第356話「祝宴の夜」をもって激乱の幕が下ります。
| 項目 | 詳細・数値データ | 一般的な基準・相場 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 原作該当巻数 | 第24巻〜第33巻(計10巻) | 通常編:3〜5巻程度 | 中盤最大のクライマックスであり、群像劇の密度が作中最高峰。 |
| 該当話数 | 第257話〜第356話(全100話) | 平均エピソード:30〜50話 | 100話にわたり緊張感が一切途切れない構成力は圧巻。 |
| アニメ対応状況 | TVアニメ第3期(全26話) | 1クール:12〜13話 | 第3期丸ごと合従軍編。スタッフ一新と美麗な作画で神アニメと名高い。 |
| 主要な戦場構成 | 函谷関の戦い(24〜30巻) 蕞の攻防戦(30〜33巻) | 単一拠点防衛戦 | 前線巨大要塞戦から首都手前の包囲戦への二段構えが読者を飽きさせない。 |
TVアニメシリーズとの連動を見ても、キングダム合従軍編はアニメ第3期に完全対応しています。第1期・第2期で賛否両論あった3DCG演出から制作体制が刷新され、劇伴音楽には澤野弘之氏らが参加。原作の持つ凄まじい熱量と血気迫る合戦シーンがハイエンドなアニメーションとして再現され、ファンの間でも極めて評価が高いクールとなりました。

【あらすじ要約】秦国存亡の危機|函谷関の戦いから蕞の攻防戦までの全軌跡
合従軍編のプロットは、軍事的なスケールと知略の応酬において他のエピソードを凌駕しています。秦が突如として直面した国家消滅の危機と、その突破劇をフェーズごとに振り返ります。
1. 六国同盟の胎動と外交の奇策
趙の天才軍師・李牧と、楚の宰相・春申君が極秘裏に結託し、斉・楚・趙・魏・燕・韓による合従軍を結成。秦は全方位を敵に囲まれる絶体絶命の危機に陥ります。しかし秦の老外交官・蔡沢が単身斉国へ乗り込み、斉王・王建王との直接交渉に成功。莫大な利益約束と王同士の舌戦により、斉軍を合従軍から離脱させる離間工作を成功させます。これにより合従軍は五国連合軍となり、秦はわずかな生存の光明を見出しました。
2. 函谷関の激闘:各戦場で繰り広げられた奇策と武勇
秦軍は中華屈指の難攻不落要塞・函谷関(かんこくかん)に全防衛戦力を集中配備します。ここでは秦の各将軍の個性が遺憾なく発揮されました。
- 張唐と桓騎の奇策:巨大井闌車(せいらんしゃ)で函谷関の上に直接乗り込んできた魏軍に対し、桓騎は油と火矢で焼き払う冷徹さを見せます。さらに韓軍の成恢(せいかい)による猛毒攻撃で瀕死となった老将・張唐を連れ、敵陣へ自ら潜入。張唐が自らの手で成恢を討ち取る劇的な勝利を収めました。
- 王翦の神出鬼没:燕軍のオルドが函谷関の裏手を突こうと山岳を進撃した際、王翦は地形を完璧に利用して燕軍の精鋭を壊滅させ、さらに函谷関裏へ突入寸前だった魏軍の背後を突いて関の陥落を水際で防ぎました。
- 蒙武・騰の死闘:楚軍の本軍を率いる巨人・汗明に対し、軍師・昌平君の斜陣駆けの策を受けた蒙武が突撃。中華最強を決する肉弾戦を展開します。
3. 南道ルート急襲と「蕞(さい)の攻防戦」
函谷関が落ちないと見切った李牧は、密かに別働隊を率いて山間部の南道ルートを突破。函谷関を迂回して秦の王都・咸陽へ迫ります。これを本能で察知して追撃した麃公は、立ちはだかった武神・龐煖に討ち取られてしまいます。咸陽に残された最後の防衛線は、老若男女の一般市民しか残っていない小都市「蕞(さい)」でした。ここで秦王・嬴政自らが前線に立ち、疲弊した民衆を奇跡の演説で鼓舞。飛信隊とともに7日間に及ぶ壮絶な籠城戦を戦い抜きます。限界を迎えた最終日、絶妙なタイミングで楊端和率いる「山の民」が救援に駆けつけ、合従軍を完全に撃退しました。
【散り際と激闘】合従軍編の死亡キャラ一覧と語り継がれる一騎打ち
国家の総力戦を描いた合従軍編では、数多くの名将や強敵が散っていきました。キャラクターたちの生き様と死に様は、本作のドラマ性を決定づける重要な要素となっています。
| キャラクター名 | 所属勢力 | 戦死した場所・戦況 | 討ち取った人物・最期 |
|---|---|---|---|
| 麃公(ひょうこう) | 秦国(大将軍) | 南道・王都咸陽目前の山道 | 龐煖との一騎打ちで腕を折りながらも奮戦。信に自らの盾を託して戦死。 |
| 張唐(ちょうとう) | 秦国(大将軍) | 韓軍本陣前 | 毒に冒されながら成恢を両断。桓騎に「秦を頼む」と言い遺し立ったまま絶命。 |
| 汗明(かんめい) | 楚国(総大将) | 函谷関前・平原地帯 | 蒙武との壮絶な肉弾戦の末、頭部を粉砕されて討ち死に。 |
| 成恢(せいかい) | 韓国(総大将) | 韓軍本陣 | 奇襲を仕掛けてきた瀕死の張唐に一刀のもとで斬首される。 |
| 万極(まんごく) | 趙国(将軍) | 函谷関前・趙軍戦線 | 長平の恨みを背負う怨念の刃を信が受け止め、一騎打ちで撃破。 |
| 臨武君(りんぶくん) | 楚国(軍団長) | 函谷関前・楚軍戦線 | 騰の繰り出す「ファルファル」の斬撃に圧倒され、討伐される。 |
信の魂を揺さぶった「麃公と龐煖の一騎打ち」
合従軍編における屈指の落涙ポイントが、本能型の極致・麃公と趙の武神・龐煖の一騎打ちです。李牧の策を見破り単身追いついた麃公でしたが、天性の武力を誇る龐煖の前に圧倒的な劣勢を強いられます。しかし片腕を折られながらも麃公は笑みを崩さず、龐煖の腕をへし折る執念を見せました。駆けつけた信に対し、麃公が叫んだ最期の言葉——「前進じゃァ! 突撃じゃァ!」「火を絶やすでないぞォ」という絶叫は、信の心に生涯消えない将の遺志を刻みつけました。
中華最強の看板を砕いた「蒙武と汗明の死闘」
合従軍編の戦闘描写で最大級の破壊力を見せたのが、蒙武対汗明の激突です。楚の巨人・汗明は自らを「中華の至強」と豪語し、圧倒的な体格と剛腕で蒙武の左腕を粉砕します。割り込んできた楚将を払う際に息子の蒙恬が重傷を負わされ、父としての怒りと自負を爆発させた蒙武は限界を超越。自らの骨が砕ける音も厭わずに鎚を振り下ろし、ついに汗明の頭部を叩き割って勝利を掴み取りました。秦軍の士気を天にまで押し上げたこの戦いは、合従軍の屋台骨を根底から揺るがす決定打となりました。

一般に知られていない盲点とネットの誤解|李牧の敗因は慢心だったのか?
ネット上の読者コミュニティやSNSでは、「李牧は函谷関で手詰まりになったから裏道を使ったのか?」「なぜあんな大軍を率いながら小都市・蕞を落とせなかったのか?」という議論が頻繁に交わされます。一見すると李牧の作戦ミスや詰めの甘さに見えるこの展開ですが、戦術・戦略の構造を深掘りすると全く異なる真相が見えてきます。
誤解1:李牧の南道ルート進軍は函谷関突破を諦めた「苦肉の策」だったのか?
これは明らかな誤解です。実際には李牧は、開戦当初から函谷関が数カ月では落ちない難関であることを想定していました。函谷関正面に秦の主力を完全に引きつけ、視線を固定化させた段階で精鋭を秘密裏に南道から抜く動きこそが、李牧が当初から用意していた真の必殺手(プランB)でした。事実、もし麃公が野生の勘で追撃してこなければ、王都・咸陽は無防備のまま陥落していたはずでした。戦術設計として李牧の手腕はほぼ完璧だったと言えます。
誤解2:李牧の最大の敗因は「情報戦の死角」と「王の覚悟」
では、なぜ李牧は蕞で敗れ去ったのか。分析すべき決定的な要因は2つ存在します。
- 秦王・嬴政という変数の過小評価:李牧の計算において、「軍事訓練を受けていない一般市民が正規軍相手に7日間も持ち堪える」ことは戦術計算上、完全に不可能でした。しかし嬴政が自ら城壁に立ち、血を流しながら兵を鼓舞したことで、民兵は死兵へと変貌しました。王が命を懸けるという極限のカリスマ性が、軍事合理性の枠組みを完全に破壊したのです。
- 「山の民」という外交的不可抗力:李牧が最も予見できなかったのが、秦王と山の民(楊端和)との間の盟約です。かつて秦国で忘れ去られていた400年前の盟約が復活していた事実を李牧は知り得ませんでした。急峻な山岳地帯を驚異的な行軍速度で踏破してきた山の民の急襲は、情報戦・兵站戦の範疇を完全に超えた奇襲でした。
つまり、合従軍編における李牧の敗因は単なる油断や慢心ではなく、「嬴政という異形の指導者がもたらした心理的熱量」と「山の民という外部同盟の存在」という、2つの規格外な要素が重なった結果だったと結論づけられます。
【実態検証】ファンの生の声と今なお「最高傑作」と評される見どころと名言
連載完結から年数が経過した2026年現在も、電子書籍ストアのレビューやSNS上では「キングダムで一番面白いのは間違いなく合従軍編」「この10巻分だけで映画何本分の密度があるのか」といった熱烈な声が絶えません。
読者の心を揺さぶり続ける珠玉の名言集
合従軍編の凄みは、単なる戦争アクションにとどまらず、極限状態に追い込まれた人間の魂の叫びが台詞として結実している点にあります。
- 嬴政:「戦うぞ、秦の子らよ! 我らの国を、我らの家を、我らの血族を守るために! 最後まで戦うぞ!」(第31巻・蕞の城壁にて民衆へ向けた檄)
- 麃公:「前進あるのみァ!」「信、火を絶やすでないぞォ」(第30巻・死の直前、未来を信に託す言葉)
- 張唐:「秦国一の武将の気骨を貴様のような毒もどきが折れるものかァ!」「桓騎、貴様が秦を背負って立つ男の一人だ。化けてみせろ」(第28巻・毒に冒されながら韓の本陣を貫いた際の叫び)
- 蒙武:「俺が中華最強の男だ!」(第29巻・汗明を一撃で打ち倒した瞬間の咆哮)
これらの名言が、単なる格好良さではなく「退路を断たれた状況での本心」として放たれるからこそ、読者の胸を強く打つのです。まさにキングダム合従軍編の見どころは、極限下のヒューマンドラマにあります。

【プロの結論】組織論の視点から読み解く勝敗の分岐点とおすすめ読者層
合従軍編を社会学や組織論の観点から読み直すと、極めて示唆に富むリーダーシップの教訓が浮かび上がってきます。
トップの「現場介入」と心理的安全性の極限突破
組織が未曾有の破滅的危機に直面した際、トップマネジメントが取るべき行動の模範が蕞における嬴政の立ち振る舞いです。安全な本社(咸陽)に留まるのではなく、崩壊寸前の現場(蕞)へ自ら乗り込み、全責任を背負って構成員と痛みを共有する。この行動によって生み出された求心力は、専門的な兵力差を覆すほどのエネルギーを生み出しました。
一方で合従軍側は、五カ国の思惑が交錯する「利害同盟の脆さ」を露呈しました。総大将の春申君、参謀の李牧、各国の猛将たちが互いに警戒し合い、真の自己犠牲を払えなかった点に、集団指導体制の構造的限界を見ることができます。
合従軍編を今すぐ読むべき人・慎重になるべき人の判断基準
- 向いている人:
- 大軍勢が激突する本格的なミリタリー戦術・知略戦を存分に味わいたい人
- 逆境からの大逆転劇、仲間や民衆の絆にカタルシスを覚える人
- アニメ第3期を観て、さらに細かい心理描写や未カットの合戦を原作で補完したい人
- 慎重になるべき人:
- 残酷な描写や主要キャラクターの死に強い精神的ダメージを受けやすい人
- 1〜2巻程度で手軽に終わるテンポ重視の短いエピソードを好む人(10巻に及ぶ長期戦のため腰を据えて読む必要があります)
【キングダム合従軍編は何巻?】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:合従軍編だけをピンポイントで読んでもストーリーは理解できますか?
A1:おおむね楽しむことは可能ですが、できれば第23巻のラストから読むことを強く推奨します。23巻では李牧と春申君の接触や斉国の動きなど、嵐の前の静けさと伏線が描かれており、24巻からの絶望感をより一層深く味わうことができます。
Q2:アニメ第3期と原作漫画(24〜33巻)に大きな展開の違いやカットはありますか?
A2:大筋のストーリー改変はありません。第3期アニメは非常に原作リスペクトが高く、全26話をかけて丁寧に作られています。ただし、漫画特有の残酷な流血描写や一部の細かな戦術台詞はアニメ表現としてマイルドに調整されているため、完全な生々しい迫力を体感したい方は原作コミックスの読書をおすすめします。
Q3:合従軍編が終わった後の第34巻以降はどんな展開になりますか?
A3:合従軍を退けた秦国ですが、国内では嬴政と相国・呂不韋による激しい政治権力闘争(加冠の儀に向けた暗闘)が本格化します。また、信や蒙恬、王賁ら若手武将たちがそれぞれ軍功を挙げて昇格していく「著雍(ちょよう)の戦い」や「成蟜の変」へと怒涛の勢いで物語が進んでいきます。
まとめ:秦国の未来を決定づけた不朽の名エピソードを追体験しよう
『キングダム』合従軍編は、単行本第24巻から第33巻(話数:第257話〜第356話)、そしてTVアニメ第3期(全26話)に凝縮された、漫画史に残る傑作バトルオペラです。
五国の大軍に包囲された絶望の函谷関、王自らが民と共に剣を抜いた蕞の奇跡、そして誇りを胸に散っていった武将たちの魂。何度読み返しても胸が熱くなる名場面の数々は、作品がどれほど巻数を重ねても色褪せることはありません。これから初めて体験する方も、久しぶりに読み直したい方も、ぜひこの機会に秦国存亡の10巻を一気読みしてみてください。 (出典: キングダム 合 従軍 何 巻(Yahoo!ニュース))